奈良国立博物館 特別展「南都仏画」へ行ってきました(後編)

当記事をお開きいただきありがとうございます。
総務部の高木でございます。
今回は、前回 奈良国立博物館(奈良博)へ到着したところで書き終えた、
“奈良国立博物館 特別展「南都仏画」へ行ってきました”の後編記事です。

<特別展 観覧>
さあ、お待たせしました!(誰が?)
いざ館内へ。
エントランスでは、今回の目玉展示の一つでもある、
釈迦霊鷲山説法図(法華堂根本曼陀羅)ボストン美術館蔵
があしらわれた垂れ幕が出迎えてくれました。

館内エントランスは撮影可能です。
釈迦霊鷲山説法図(法華堂根本曼陀羅)の見事なお出迎え!


こちらはかつて、東大寺法華堂の根本本尊として奈良時代(8世紀)に作られましたが、明治時代にアメリカへ渡り現在に至ります。まさに「里帰り」ですね。
日本に残り続けていたら、間違いなく国宝指定を受けていたでしょう。

かつて安置されていた東大寺法華堂(国宝)は現存しています。左側の正堂と右側の礼堂からなる複合型の仏堂で、正堂は奈良時代から残る数少ない建築です。

さて、今回の特別展「南都仏画」の名前ですが、
南都:奈良/仏画:仏教に関する絵画
をそれぞれ指します。
内容としては奈良における仏画を、美術・工芸・仏教学史といった
多角的な視点から総括した展覧会。
大変良く出来ており、見ごたえがあったと個人的に感じました。
仏画だけでなく、関連する工芸品や仏像といったものも数多く出展しています。

館内は撮影禁止なので、AI生成のイメージ図を・・・

出展されたものについて全て書いてしまうとキリがないので
印象に残ったものを3点ほど紹介させていただきます。
著作権の関係で作品の画像は掲載出来ませんので
ご興味のある方は個別で調べていただけますと幸いです。

・吉祥天像(国宝)薬師寺蔵
 高校日本史の資料集に登場するような、天平文化(奈良時代)を代表する仏画です。
 サイズは53.0✕31.7cmと小柄なものの、緻密に描き込まれたその様相は見事。
 特にたなびく衣の表現は流麗です。
 「吉祥悔過」と呼ばれる、滅罪・国家鎮護・五穀豊穣等を祈る古密教儀式の本尊として製作されました。
 (展示期間は8月2日まで)

・法華曼荼羅(重文)法隆寺蔵
 平安時代(12世紀)の作で、他に出展されていた同時代の種々の曼荼羅とともに
 南都寺院における東密(真言宗)及び台密(天台宗)の受容を窺い知ることが出来ます。
 こちらは主に増益や除災の祈願を目的とした密教の修法「法華経法」の本尊として製作されました。
 同時期同形式のものですと、丹後松尾寺本が著名ですよね。
 「法華曼荼羅」とは大乗経典の一つ「法華経」が表されたもので、
 各時代・各宗派ごとに様々な形式がありますが、
 ここでは「法華経」の内容のうち、宝塔が地より湧出し、諸菩薩・諸天がそれを囲んでいる
 「見宝塔品」の場面が表されています。

・四聖御影(重文/建長本・永和本)東大寺蔵
 それぞれ鎌倉時代(13世紀)南北朝時代(14世紀)の作で、
 源平合戦で起きた南都焼討からの復興の中に始まった、
 奈良時代の東大寺創建に携わった四聖(4人の聖者)の遺徳を讃えるための法会に用いられました。
 御影(みえい)とはその名の通り、そのお姿という意味で、
 四聖が一幅に描かれています。
 その四聖とは、
  良弁上人:東大寺の開山(初代別当)
  聖武天皇:大仏建立の詔を発した天皇
  菩提僊那:インド出身の僧で、大仏の開眼供導を務めた
  行基菩薩:大仏建立に尽力した高僧 実は堺市の出身
 の4名を指します。
 復興の最中にあった当時の東大寺では、偉大な先輩であり功労者である四聖を顕彰し、
 創建当初への立ち返りだったり、自身のアイデンティティを再確認したのだと私は考えています。

・・・と、気になったものは他にも沢山ありましたが、こんなところにしておきます。
※参考文献は公式図録解説

<展覧会後のお楽しみ>
展示室を出ると、会場限定グッズが取り扱われているショップへ出てまいります。

展覧会公式図録。諸般の事情で、年々値段が・・・
限定グッズの紹介。こちらも年々種類が豊富になっているよう感じます。

目玉商品は「釈尊涅槃図」をモチーフにした「涅槃やすらぎクッション」
¥11,000-也。
面白くて大変良いのですが、
「お釈迦さまと添い寝なんて恐れ多くて・・・」という私、見ているだけでお腹いっぱいです。

涅槃やすらぎクッション 結構大きいです。撮影可能。

その他のグッズはこんな感じ。私はというと、公式図録と南都Tシャツを購入しました。
限定グッズを見るのも、博物館や美術館展覧会の楽しみの一つです。
奈良博を後にしたのは13時過ぎ。約3時間ちょっとの滞在時間でした。

公式図録。図版や小論、展示解説が掲載されています。
思わず購入してしまったTシャツです。
袖口に「Buddhist Painting of Nara」と記されています。

<おわりに>
最後 写真はありませんが、近鉄奈良駅でクラフト黒ビールを飲んで帰りました。
こんな感じで、特別展を堪能した休日でした。

皆さんは、自由な休日 どのように過ごされていますか?
また、お聞かせくださいますと幸いです。

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。


この記事を書いた人:
株式会社をくだ屋技研
総務部
高木 雅大/Masahiro Takaki

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